文明の過怠
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
初春のマガンが飛ぶ空は清渭のようです。
群飛は壮観なれど、澄心に波紋一つ広がりません。
蕪栗沼周辺に古調を感じます。
『万葉集』から
「朝(つと)に行く雁の鳴く音(ね)は わがごとくもの思へかも声の悲しき」
「鶴(たづ)がねの今朝鳴くなへに 雁がねは何処指(いづくさ)してか雲隠るらむ」
「ぬばたまの夜渡る雁は おほほしく幾夜を経てか己(おの)が名を告(の)る」
万葉の時代には、雁は今と変わらず渡りを行っていたようです。
されど、万葉びとと現代人の心のすがたには差異が生じています。
長い年月渡りを行っている雁が、ダーウィンの進化論を目に見えて証明できない悲しさよりも、それは悲しいことだと思います。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント