ショウジョウトンボ
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今年初めてノシメトンボさんを目撃しました。
出現期が7~10月ですので、この近辺では、最初に緑の木々は鮮やかだなぁと思ったノシメトンボさんなのでしょう。
わんさか居るときでしたら、マクロレンズのフード先端から数センチまで近づいても大丈夫なのに、今回はカメラを向けただけで少し離れた梅の小枝に逃げ去ってしまいました。
逃げて安心したのもつかの間、突然の横殴りの雨に驚くノシメトンボさんなのでありました。
また、近くではアジサイがきれいでした。
たくさんのアジサイがあれば広角でというのもいいのかもしれませんが、ごく僅かでした。
ところで、原型種のガクアジサイを品種改良したゆきのした科のアジサイの名前は、「あづさい」が変化したものらしいです。
「あづ」→「集」、「真藍」→「さあい」、真っ青な花が集まって咲くという意味らしいのです。
広く知られていることですが、花びらのように見えるのは実はがく片で、小さな花びらはがく片の内側に4~5個、雄しべは約10個、雌しべは退化して花柱として2~3個あるそうです。
花の色は土壌が酸性だと青色、アルカリ性だとピンク、窒素分の多少で幾分色あいが異なる、と言われていますが明確ではなく、あらかじめDNAに刻まれているという説もあるようです。
万葉集では、「紫陽花(あぢさゐ)の八重(やへ)咲くごとく、彌(や)つ代にをいませわが背子(せこ) 見つつ偲(しの)はむ」〔紫陽花が八重に咲くように、いつまでも栄えていてください、あなたよ。紫陽花を見ながら偲びましょう。〕と、橘 諸兄(たちばなのもろえ)が詠んでいます。
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ハラビロトンボがいた沼とは別の沼に、リンドウ科のアサザの花が咲いていました。
また、その沼にいたイトトンボは、イトトンボ科のセスジイトトンボのオスだと思います。
出現期5~9月、開張46mm内外・・・三木 卓著『日本の昆虫』から引用しました。
ところで、イトトンボの仲間には悪魔のように怖い顔をしたやからがいます。夜、パソコンのモニターにすーっと現われたとき、思わず削除してしまいました。
このセスジイトトンボは少し驚いているようですね。
写真はアサザです。
当初コウホネ〔河骨〕と胸をはってアップしておりましたが、自身の学のなさに意気消沈しております。申し訳ございませんでした。
「アサザ〔莕菜、荇菜〕、リンドウ科。花期6~8月。分布:本州、四国、九州。
水面一面の丸い葉と、よく目立つ黄色い花の咲く風景は素晴らしい。照葉林域に分布の中心があり、ユーラシアに広く分布し、アメリカに帰化しているという。アサザやガガブタ、ヒツジグサなど水面に浮かぶ葉は、科が違っていてもどれもよく似ていておもしろい。環境がこのような葉をつくりだしたのだろう。早朝に花を開き、午後にしぼんでしまう一日花である。」
小学館から出版されている菅原 久夫著、『日本の野草』から引用しました。
なんとこのアサザの花とは、まさに一期一会の縁で、それをコウホネと間違えるなんてはずかしい限りです。
それから、無明舎出版から出ています、日野 東、葛西 英明両著の『南とうほく花の湿原』にも、「内沼の一角を埋めるアサザ群生」と銘打って、美しい写真が掲載されていました。
この図書には、『伊豆沼と内沼』というタイトルで、「東北で唯一アサザ、ガガブタ、ヒメシロアサザが揃う沼の貴重さに変わりはないが、かつて見られたデンジソウやヒシモドキが確認できない状態にあるのも事実だ。」と悲しい状況も記述していました。
また、自分の好きな『万葉集』にもアサザは登場していました。古名が「あざさ」であったため、この花とは気づいていませんでした、というよりも、「あざさ」を調べていませんでした。不覚・・・。
『万葉集』巻第十三、三二九五番の歌に、「か黒(ぐろ)き髪に 真木綿(まゆふ)もち あざさ結(ゆ)ひ垂れ 大和(やまと)の 黄楊(つげ)の小櫛(をぐし)を 押(おさ)へさす うらぐはし子 それぞわが妻」、〔黒々とした髪に木綿(ゆう)でもってあざさの花を結んで垂らし、大和でできる黄楊(つげ)の小櫛(をぐし)を押さえ刺している可愛い子。それが私の妻です。〕
『万葉集』に流れる温かく豊かで清らかな心に、当世人も共感を覚えると思います。
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今季初のハラビロトンボ(メス)の撮影です。
とくに雌の腹部の横幅が広いので、このように呼ばれているそうです。
しかし、メスだと思いますとしか言えません。
ハラビロトンボ(オス)の未成熟個体もこのような姿をしているのです。
オスは成熟すると胸は黒くなり、青灰色の胴になります。
こちらはヤマサナエだと思います。
三木 卓著『日本の昆虫』によりますと、サナエトンボはヤンマに似ていても、ヤンマ科は両方の目がくっついているのに対し、サナエトンボ科は開いているとのことです。
「ヤマサナエは、低い山を流れる川べりなどで暮らしている大型種である。」と書いてありましたが、低い山地の沼の近くにいました。
ところが困ったことに、ダビドサナエにも見えるのです。
ダビドサナエという名は、中国やチベットで活躍したフランス人採集家のP.Davidから来ているそうです。ヤマサナエ、ダビドサナエともほぼ本州全土に分布する日本特産種です。大きさがヤマサナエの腹長は44~48mm、一方ダビドサナエの腹長は27~36mmで、ダビドサナエが若干小さいということなのですが、写真で見てもよく分かりません。また羽化の時期も4~5月頃からと、ほとんど同じです。
トンボを見かけた近くの沼には、スイレン科スイレン属のヒツジグサ(未草)の花が咲いていました。
しかしヒツジグサの花は白しか見たことがありませんでしたので、少し驚きました。
白い花をつけたヒツジグサの写真はこちらになります。6月に入ってから撮影しました。
ヒツジグサ(未草)の未は時刻を表しています。未の刻は今の午後二時頃で、その頃に花が咲くということなのですが、実際は明るくなると花が開き、暗くなると閉じるそうです。
ヒツジグサの花期が6月~8月と長いのも特徴です。
また、このような昆虫も見つけました。
ムシヒキアブです。
平地から山地までと生息域は広く、甲虫や、ハエ、ガなど、他の昆虫を捕らえて食べるそうです。
それから、タテハチョウ科のイチモンジチョウにも出会いました。今季二度目の撮影成功です。
羽を閉じているのでわかりませんが、羽を開いてとまっていると、前羽と後ろ羽の模様がつながって、一本の白いすじがあるように見えるのでこの名がついたそうです。
イチモンジチョウはウツギ、イボタ、ヒメジョン、ガマズミなどの白色の花で吸蜜しますが、近くに香りの良いゆきのした科のウツギの花が咲いていました。
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トンボがいる沼に、「きょうはめずらしいトンボに会えるかもしれない」と思って、いつも出掛けます。
ショウジョウトンボの♂です。
でも、自然はきちんと秩序が保たれていて、出迎えてくれるメンバーは同じです。
ショウジョウトンボの♂です。
もうみんなをアップで撮っていましたので、「トンボさんが感じる優しい明るい光」というテーマで撮影することにしました。
チョウトンボの♂ではないでしょうか。
トンボの種類を問わず、みんなでおにごっこ、かくれんぼを楽しんでいる雰囲気でした。
チョウトンボです。
ここに誕生した喜びを、体全体で表現しているようでした。
また、チョウトンボの羽化殻がいくつも観察できました。
さて、100年後に誕生した人間は、体全体で誕生の喜びを表現できるでしょうか。自然の優しさは残っているでしょうか。
ノシメトンボとチョウトンボです。
さーてね!と、首をかしげたウチワヤンマは、性格の明るいトンボでした。短い期間を元気に生きる彼らは、私たちの知らない大切な何かを知っているのでしょうか。
ウチワヤンマです。ヤンマ科ではなく、サナエトンボ科です。サナエトンボ科のトンボの眼は、中央が開いていますので見分けがつきます。また、ウチワ状部分に黄色部がなければ、タイワンウチワヤンマです。
宇宙時間から言ったら、生命誕生から地球が温暖化で苦しむ100年後まで、神のまばたき一つかもしれません。
コフキトンボの♂です。
自然の秩序と誕生の喜びに、地球温暖化防止の秘策が隠されているのかもしれません。
コフキトンボの♂です。
SIGMA 105mm F2.8
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少し前に里山を歩いていたら、目の前をオオムラサキが横切りました。タテハチョウ科の国蝶です。肉眼で見てもやはり美しい蝶でした。
その日に限って望遠レンズを持っていなかったため、小さくしか撮影できませんでした。
そこで再び、まだその辺りにいるだろうということで出かけてみました。しかし、思い通りにはいかないもので、3時間ほどじっと待っていましたが、ルリタテハ、キタテハを見ただけで、オオムラサキは姿を現しませんでした。子供たちが虫網を持って歩いていましたので、私は3時間のうちに、かってに虫網の中の捕らえられたオオムラサキの身になり、その視線で、時々宙を舞いながら細かな網目から見える鮮やかな木々の緑が、自由だった頃とは裏腹に、今では背景のようにかすむ悲しいものとなっているのでは、と想像してしまいました。
すると、いつもは休息をめったにとらない、パトロール隊の隊長のようなオニヤンマがすぐ近くにとまってくれました。
「ありがとう」と言いたい気持ちになりました。
キタテハもすぐ近くにとまってくれました。
少し前に撮影したオオムラサキです。小さく写っていますが、確認はできます。
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7月に入り、チョウトンボを観察できるようになりました。
前翅が結節(けっせつ)の少し先より透明になっていますので、♂だと思います。
ヤマカガシやニホンカナヘビ にも遭遇しましたが、苦手な方はご覧にならないほうがよろしいかと思います。
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