散文詩
私がうす紅色に輝いたのを見た人は、たった二人です。
一人は少しやさしい心になり、大切な人への強い疎隔感がひるみました。
ずっと昔から決まっていたことでもあり、偶然でもあります。
やがて私は安心して力をゆるめ、ひらひらと舞い落ちました。
はじめは、木の枝や石段に挨拶です。
最後は、風と喧嘩しながらも、地面に落ち着きます。
私はどんなに枯れても、雪が融けて、春一番が吹くまでどこにも行きません。
私は最後に、自分の内にかすかに残った心の光を、さっきまで燃えていた情熱の光で包んでいます。
静かに、静かに、時間に埋没していきます。
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